波紋呼ぶ「ケータイ校内禁止令」

 便利だが、いじめや犯罪の危険と隣り合わせのケータイ。果たして子どもに必要なのでしょうか?

大阪府の橋下徹知事が表明した「ケータイ禁止令」が波紋を呼んでいます。 3月末までに、政令市を除く府内の公立小中高校で、携帯電話の持ち込みや校内での使用を禁じるという方針。 ネットいじめや交流サイトを巡る犯罪など、子どもとケータイの「つきあい方」に悩んできた教育現場では歓迎する声がありますが、一方で、「既に普及してしまったものを今さらダメといっても……」と戸惑う声もでています。

大阪府が一律禁止の方針を固めた背景には今年7月、府内の小中高の児童生徒計約1万3600人を対象に実施した調査結果があります。これによると、1日に3時間以上携帯を使う中学生は18・2%、高校生は29・5%。《「メール受信時、3分以内の返信」》を心がけている中学1年生は17・1%、小6でも16・8%もいた。1日101回以上メールを送信するのは、最も多かった高1女子では8・0%に上ったのです。

この数字を見ただけでも、子どもたちの携帯漬け生活が浮かび上がってきます。さらに、「メール受信時、3分以内の返信」をしなければ、しかとやいじめになっていくのだといいます。急に自分を見る周りの目が激変し、不登校になる生徒も後を絶たないといいます。 わたしたちはいったい子どもとケイタイにどう向き合えばいいのでしょうか!

この問いに答えを見出すため、ケイタイの高度で複雑なネットの世界と、子どもの悲痛なまでの心の叫びに、踏み込んでいかなければならないと思います。ケイタイやインターネットについて無頓着で無知なのは、子どものほうが心得ています。かといって、マル投げの状態は避けなければならないと思うのです。

「ネットの世界をなぜか“文教地区”と思い込んでいる親が少なくありません」

インターネットが普及したのは、つなぎっぱなしでも定額制が導入された2003年頃であって、まだ5〜6年しか経っていないのです。まだまだ使い始めたばかりで、使いこなしていないというのが実態なのです。この状態で、いい悪いを判断するのは早すぎるようにも思います。

といっても、すでに多くの子どもたちが傷つき、不登校や自殺にまで追い込んでいるのも事実なのです。夜回り先生でおなじみの水谷先生の言葉に、もっと親が子どもに近づいていかなければならない、無関心でいてはいけない、逃げないで声をかけてあげれば子どもは安心する、という意味のことを言っています。

子どもは、けっして宇宙人などではないのです!わたしたちの子どもなのです。 この機会に、子どもとケイタイについてじっくり考えてみることにしたいと思います。 どうです?いっしょに付き合っていただけませんか!

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